Part4 学習塾の秘伝のテクを公開

何故、勉強しているのに成績が上がらないのか?

このPartでは「コンピュータ学習」のノウハウを明らかにしながら、それをどのようにご家庭で応用するかについてご紹介します。
その前に、学習というものの本質について、知っておいて頂きたいことがあります。
コンピュータの用語に「インプット」と「アウトプット」という言葉がありますが、勉強にも「インプット学習」と「アウトプット学習」というものがあるのです。
インプット学習とは、先生の授業を聞く、といったやり方に代表される学習方法のこと。
読書のみの学習なども、インプット学習の一例です。
これで完全にインプットされていれば、万々歳ということになるのですが、「インプット」が受け身的に行われるため、どうも次の三つのパターンのうちのどれかに終わることが多いようです。
① 情報がインプットされずに素通りした状態。
② 情報が定着せずに、突き抜けた状態。
③ 情報を理解できずに、跳ね返した状態。
これに対してアウトプット学習は、インプットした情報を自分なりに出力しようとする訓練です。
すなわち、自分なりに理解したことを、外に出そうとする作業、それがアウトプット学習です。
インプットした情報が定着していなければ、アウトプットできませんから、理解度の確認になります。
またアウトプットすることで、インプットされた情報が定着するという効果も期待できます。
「漢字を何度も書いて覚える」などがねもっとも分かりやすいアウトプット学習の例でしょう。
練習問題を解くのも、アウトプット学習の一つ。
たとえば英文法の学習では、先生の説明を聞き、教科書の説明を読んだ程度で、学習項目が定着するはずがありません。
だからこそ、演習問題を解いて(書いて)身につける、という作業が必要なのです。
そして、学校ではこのアウトプット学習が、あまりにも少なすぎるのが現状です。
もちろん、学校で与えられる練習問題で十分な子どももいます。
実際のところ、学校の練習問題(アウトプット)だけで、完全にインプットできる子どもは、学年によっても違いますが、全体のせいぜい2、3パーセントとイメージしておけば良いでしょう。
たとえ塾に通っていても、集団指導型の塾では問題演習より、各単元の解説が中心になりますから、やはり足りません。
塾で与えられる練習問題で十分という子どもは、約10パーセント程度でしょうか。
「塾にも行かせ、それなりに勉強している、させているはずなのに、なぜか成績があがらない」という問題は、実はアウトプット学習の不足に原因がある場合が多いのです。

アウトプット学習で学力向上!

現在、塾に通っている子どもや家庭教師について学んでいる子どもの学力の向上度について考えてみましょう。
私自身30数年、個別指導塾で生徒を指導してきました。
もちろん教える指導で学力が向上する生徒もいました。
しかし学力の向上度がいまひとつかんばしくなく、現状維持がやっとという生徒もかなりの数いました。
手を抜いて指導しているわけでもなく、当時は私も教えることを生業(なりわい)とし学力向上の研究をしながら指導していた、いわゆるアルバイト講師とはもちろんひと味違った指導をしていた自負があります。
こちらが一生懸命に指導したにもかかわらずなぜ、思うような学力の向上が果たせなかったのか。
この答えは実は簡単なことだったのです。
まず学力がぐんぐん向上していった生徒の様子をご紹介しましょう。
A君当時中3は4月に入塾してきました。
英語を中心に指導したこの生徒は英語に対してまったく自信がないということでした。
指導をしていくうちにこの生徒は中1ですでに学習しているべき三単現のSの内容をいい加減に理解していたことに気付いたのです。
平均点は常に取っていたのですが、この部分の理解が不足しているために、自信のない解答を繰り返していたようです。
自信がもてない科目は、なかなか勉強する気になれずに、中3になるまで放置していたようでした。
この生徒には、もちろん中学1年生で習う三単現のSから指導を行っいました。
英語がわからなくなり始める分岐点があるとすれば、実はこの三単現のSなのです。
この生徒はこの学力の穴が埋まると驚くような勢いで、自分なりに勉強を開始しました。
もちろん宿題だけではなく、進んで問題集を解いていく姿勢がでてきました。
さらに「先生、この問題がわからないので教えてください。
」と積極的な質問も増えてきました。
当然英語の学力が目を見張るほどの勢いでついてきたのは言うまでもなかったのです。
この生徒の例でわかるのは、受け身の授業をいやいや受けているだけでは、学力は定着しないということなのです。
私はこの受け身だけの学習を「インプット学習」とよんでいます。
インプット学習のみでは、確かに習ったことに対して理解はできるけれども、すこし違う角度で問題が出題されると手がつかないことが多いようです。
テストの採点後、テストを返してもらって先生の解説を受けた時、全部理解していたのに、なぜテストの時に、こんなふうに書けなかったのかなということが、誰にでもあると思います。
ところが「インプット学習」した後に、「アウトプット学習」という訓練を行うことで、応用力が鍛えられるだけでなく、確実な記憶と思考が定着するもものなのです。
今度は、学力がなかなか向上しない生徒の例をご紹介しましょう。
B君当時中2は、中1の2学期から通塾し始め、もう1年になります。
性格はまじめなほうで、割合のんびりしているところがあり、授業中の態度は良好だったのですが、授業中時々好きなマンガのことでも考えているのか「ボーッ」としていることが多くあったようです。
この生徒は授業中にテキストに大切なことや、答えはノートにきちんと書き込んでいるし、こちらの質問にも、そこそこ答えられるのですが、残念ながら、家ではまったく塾のテキストを開いたことがなかったのです。
自宅学習もほとんどゼロの状態でした。
この生徒は「インプット学習」は一応やっているようにみえるのですが、「アウトプット学習」はゼロに等しいものだったのです。
試験前に教科書は読んで理解するはしても演習はしない。
単語も書いて覚えない。
問題の答えをみて理解はしても、自分ではスラスラ解けない。
もちろん試験では平均点すら取れないことがしばしばでありました。
これらA君とB君の例でわかることは、いくらまじめに「インプット学習」を行っても自分なりに考え抜いてそれを工夫する「アウトプット学習」による訓練を怠れば、学力は伸びません。
それは、せっかく新鮮な食材を仕入れておきながら、料理もせずに腐らせてしまうことと本質的には同じことなのです。
集合授業や普通の個別指導塾、さらに学生の家庭教師の指導にありがちな指導方法はまさに、この「インプット学習」が中心なのです。
勉強はインプット学習からアウトプット学習につなげて初めて学力の向上がることを理解して下さい。

コンピュータ学習こそアウトプット学習である

それではどうすれば、誰にでも簡単に「インプット学習」から「アウトプット学習」に連結させることができるのでしょうか。
コンピュータ学習における学習効果の中で、私が注目した最大のメリットが実はここにあったのです。
コンピュータ学習では、まず、自分のペースで学習内容をインプット学習します。
まずノート学習から進め、解き方を自分のペースで理解します。
次にコンピュータに向かって自分で考え暗記したことをアウトプットします。
アウトプットして初めてコンピュータが正解か不正解かを瞬時に自動採点します。
つまりコンピュータに向かってアクションしなければならないわけで、頭にインプットしたものをすぐにアウトプットする。
つまりインプットとアウトプットのキャッチボール。
このタイミングが、学習効果を最大限に引き上げてくれる秘訣なのです。
勉強の仕方を会得していない子どもにとって、勉強の仕方から訓練させることになるのです。
今まで膨大な時間を費やして学校や塾で授業を受けたにもかかわらず学力が定着していない子どもの場合と比べて、コンピュータで学習している子どもは学習時間に比例して学力が向上していくのも当然なのです。
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